地下車庫付の中古物件を購入する際の注意点

坂の多い戸建ての住宅街では、車庫が地下にあることが多いです。
このような地下車庫付の中古戸建の購入を検討する際には、注意が必要です。

このような物件を検討するにあたって、まず問題となるのが、車庫の強度の問題です。
古い物件の場合は、建築確認を取得せずに地下車庫を設置しているケースもあります。たとえ建築確認を取得していても「完成から数十年も経過している地下車庫」の強度は少々疑わしいものがありますので、購入に際しては車庫の壁面や天井にひび割れなどがないかを確認しておくと同時に、設計士等の専門家からも意見を聞いておいた方がいいです。

また将来的に建物の建て替えを行う際には、ハウスメーカーから古い地下車庫の上に建物を建築することを拒否されることも珍しくありません。

ハウスメーカーは地下車庫に建物の加重が掛かることで、後々問題が生じるのを嫌がるのでリスク回避の視点からもお断りされるケースがあります。

よって、古い地下車庫がついた中古戸建を購入するのであれば、建て替え時には地下車庫を造り直すことを前提に購入の判断をするべきです。

駐車場が擁壁の一部になっていれば、建て替えの時に擁壁の作り直し等発生すれば、数百万単位以上の多額の金額が発生する可能性があります。建物を建築する際、地耐力、基礎のコスト、所轄官庁から擁壁の回収、補修などの指導を受ける場合もあります。

その他、専門家に依頼することで調査にもコストがかかることから、十分に注意して購入する必要があります。

迷ったら、自ら判断せずに専門家にアドバイスを受けた上で、購入の判断されることをお勧めします。

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